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ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第44回
2009年2月8日(日)14:00開演


ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」作品92
ブルッフ     ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調作品26
(アンコール:ラフマニノフ ヴォカリーズ嬰ハ短調)
ブラームス   交響曲第1番 ハ短調 作品68


指揮      秋山 和慶
ヴァイオリン ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ
管弦楽     東京交響楽団
コンマス     高木 和弘



今日の演奏会の私的最大の目玉は、コンサートマスター高木さんでした。
この公演のコンマスが高木さんだとわかり(高木さんのブログに予定が出てた)、ブラ1第2楽章のコンマスソロを聞き逃しちゃなんねーとばかりに、急遽チケットとってもらい、行って来たのでしたvv
いやー、行ってよかった。

ミューザでは、過去2階席までしか座ったことがなかったのですが、今日は初の3階席。そしてRA。まさにステージを背後から見下ろすような、そんな席でした。でも、コンマス席はばっちり見えるvv
音はよろしくないかもなーと、覚悟したけど、思うほどひどくなかったと思う。つうか、そこまで私の耳もよろしくないから、万事OK。
それよりも気になったのは、隣席の中学生男子。鼻をずるっずるっと吸ってて、もー、耳障りだし、その隣の母親もなんか言ってやれよ、と。(彼は二曲目から爆睡体勢に入り、大きな被害をもたらすことなく終了。よかった)

指揮台には背もたれがついておらず、へぇ、と思ったけど、秋山さんの指揮っぷりを見て納得。だって、派手に動いて落ちそうにないもん。そりゃー、左右に体の向きを変えることはあっても、前後にがんがん動くことはなく、非常に落ち着いた大人の指揮っぷりでした。(いや、私は、おちそうになるぐらい派手に動く人、好きですよvv誰とは言いませんが)

で、一曲目のドヴォルザーク。
演奏会の一発目で、こういう軽快な音楽が来ると、わくわくするよね。しかも、コンマスのソロもきっちりあるし。高木さん、相変わらず浮くし。そこが好きなんだがvv
金管も派手に鳴らして、きらきらと終了。

二曲目のブルッフ。
これはねー、つい先日、NHK音楽祭をテレビで見ちゃってたから、そのときのサラ・チャンの強烈なイメージが脳内にあったんですよ。男に媚びない強烈でカコイイ色気爆発なサラ・チャンのブルッフ。(それがいいか、悪いかは置いといて)
その強烈な個性を超えないかぎり、ちょっと、どうしても、もの足りなく感じてしまうわけで。今日のソリストのナージャさんも、けっこう情熱的だったんだけど、如何せん私の脳内対抗相手がサラ・チャン。すみません。もの足りませんでした。

ソリストのアンコールはラフマのヴォカリーズだったんですが、抑え気味の演奏で、もっと歌ってくれたらいいのになー(個人的好みだけど)、と思ってました。
でも、コールアングレとクラリネットのソロは素晴らしかったです。
特にクラは、ブラ1でもいいソロを演奏してくれて、私的に拍手喝さいでした。

で、メインのブラームスの1番。
この曲は、個人的に過去に死ぬほどリピートしていた時期があり、最近は敢えて聴かないようにしていたのですが(マンネリ化するから)、いやー、でも、名曲は不滅なりですね。やっぱり、いいものは、いい。
冒頭のティンパニーの強打、嘆きの声のような高音域のヴァイオリン。もう、この段階で、うぉぉ、キターーー、な気分。
テンポも速すぎることもなく、重すぎることもなく、つまり、かなり私好みのテンポ。これは期待できる。(速すぎるのは、ちょっと……。のだめヨロパSPのラストの演奏は、ちょっと速すぎると思っている)
第二楽章の、木管のソロも美しく、いよいよ来ました。コンマスのソロ。
もーーーーーーーーーーーーーーー。
息が止まるかと思いました。
つーか、止めてました。
うるうる来ました。
高木さん、好きだ。まじで。
ここのソロって、CDで聴いてると、さらっと聞き流しちゃったりするんですよ。なぜか。
でも、生演奏の威力ですか、なんというか、私が高木さんの演奏が好きだからというファンフィルターは多分に影響しているとは思うが、最高潮に胸が痛くなりました。
このソロを聴けただけでも、寒風吹きすさぶ中、出掛けて良かったと思える。
第四楽章のティンパニー、まるで光を背負ってきたかのようなホルン。歓喜の歌。
もう、やっぱり、いいよ、ブラ1。
盛り上がって盛り上がって、高木さんもノリノリで、秋山さんもさすがに熱く終結を迎えました。
聴いてる私もじんわり汗かきましたですよ。
ブラボー隊も、あちこちから声かかってましたねー。
たくさん拍手した後、客電がついても、なかなか席を立てず、3階席の最後に退場しました。つうか、ホール全体でも最後の一人だったかも。(ステマネが、イス片付けたり、譜面台片付けたりするのを見るのが好きという理由もあるが)

帰り際、エントランスのところでメガネをかけたおばさんが、会場係の男性に、「あの落ち着きの無い演奏が、どうしてもイヤなのよー」ときゃんきゃん喚いているのを目撃。たぶん、高木さんのことを言っているのでしょう。
イヤなら来るなよ、と。アホかと。
あれも、高木さんの個性なんです。あの演奏っぷりも含めて高木さんなの。それがいいの。定期会員さんなのかもしれんけど、そんな文句言ったところでねぇ。
高木ファン代表として、一瞥して帰ってきました(チキンだから、せいぜい出来るのはそこまで(笑))

いやー。ともあれ、幸せな気分になれる、よい演奏会でした。
生演奏ばんざい。
明日からも、がんばって生きようっと。

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